絵本の誕生は17世紀のヨーロッパ、子ども向けの絵入り教科書にその起源があると言われています。
その後ヨーロッパを中心に、各地の民話や伝説を題材に豊富な挿絵を盛り込んだ、いわゆる現在の絵本の原型となるような児童書が多く出版されるようになりました。
イギリスを中心に発展したヨーロッパの絵本文化は、19〜20世紀にアメリカで開花します。有能な絵本作家が多く出現し、オリジナリティ溢れる物語と魅力的な挿絵で、現在まで読み継がれる多くの傑作を生み出しました。
日本の絵本の歴史は、江戸時代の「赤本」と呼ばれる昔話などを題材にした子ども向け娯楽本に端を発すると言われています。
絵本文化が定着した頃には、翻訳された外国絵本が主流でしたが、現在では日本人作家による創作絵本が海外で高い評価を得るまでに至りました。
また、時代とともに絵本も多様化し、仕掛け絵本や文字なし絵本など従来の絵本の枠組から飛び出した発想が生まれ、現在では社会的傾向や風潮などを反映して、環境問題をテーマにしたものや癒し効果のあるもの、バリアフリー型絵本など様々な種類の絵本が出版され、読者層も子どもだけでなく大人や女性向けのものなど幅を広げています。